林田真季『Conditions of Exposure / 露光の条件』

 

林田真季『Conditions of Exposure / 露光の条件』

【開催概要】
会期:2026年5月16日(土)~31日(日)
   12:00~19:00 ※月曜日・火曜日・水曜日休廊
場所:GalleryYukihira(アクセス
※本展は国立写真間2026(https://www.kunitachishashin-kan.net)に参加しています。



企画:Gallery Yukihira
主催:林田真季
助成:アーツカウンシル東京[スタートアップ助成]

Gallery Yukihiraでは、このたび林田真季による個展「Conditions of Exposure / 露光の条件」を開催いたします。本展は、弊廊において初の個展となります。
林田はこれまで、人間の営みが引き起こす環境や社会への影響を手がかりに、写真というメディアそのものの性質を問い直す実践を続けてきました。リサーチやフィールドワーク、暗室での実験的なプロセスを横断しながら生み出される作品は、単なる記録や再現にとどまらず、像が成立する条件や、その背後にある関係性へと見る者を導きます。
本展では、時間や物質と密接に関わる写真表現を通じて、イメージが生成され、変化し、あるいは失われていく過程そのものが提示されます。デジタル写真の普及により、写真はあたかも永続的なものとして捉えられがちですが、本来それは決して不変ではありません。会期の中で次第に薄れていく像は、写真、ひいては風景そのものがいかに一過的なものであるかを静かに示します。
本展は、写真という制度や技術に内在する前提を丁寧にほどきながら、その可能性をあらためて開く機会となるでしょう。ぜひご高覧ください。



本展覧会は、写真を介して環境問題や社会問題を扱いながら、写真というメディアが生み出すあり方や関係性を探る試みである。 写真は出来事を保存する装置である。しかし同時に、それは世界の一部を選び取り、固定し、他を切り落とす装置でもある。本展では、写真が「固定する装置」であること、そして時に「奪う装置」であることに向き合う。
展示の中心となるルーメン・プリントのシリーズでは、定着処理を行わない写真を提示する。時間とともに像が消えていく作品は、写真が本来持つ「定着」の性質を逆説的に浮かび上がらせる。一方、アーカイブ写真を用いたシリーズでは、無署名性や記録性によって写真がいかに無自覚に流通し、利用されうるのかを問いかける。
両シリーズに共通する被写体は、環境問題に関連する風景である。本展は、これらの風景をめぐる問題を扱うと同時に、それを写し撮る写真という装置の「露光」と「暴露」という二つの条件に目を向ける。

林田真季

【作家プロフィール】
林田真季
1984年生まれ、兵庫県出身。東京を拠点に活動するビジュアル・アーティスト。
人間の消費活動にまつわる社会・環境的課題を、アーカイブ、フィールドワーク、暗室での実験的手法を組み合わせてリサーチし、写真作品やインスタレーションとして展開する。その実践を通して、人間が自然に及ぼす影響を見つめ直すとともに、写真メディアの内包する問題にも目を向けている。近年では、植物や自然素材を用いた写真技法に取り組み、デジタル時代における写真メディアの物質性や複製性を問いかけている。
Web:https://www.makihayashida.com/
Instagram:https://www.instagram.com/makicco_h

お問い合わせ先
Mail:info@yukihira.net(代表・福嶋幸平)